ABCレポート

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2016年10月11日(火)10:00:32

【街レポ】都営新宿線“曙橋”とはどんな街?

「新宿駅」から2駅の場所にありながら、

閑静な住宅街として栄えるのが「曙橋駅」だ。

1997年、台場に移るまでフジテレビの本社があったことでも知られる、

この街の性質を見てみよう。

病院、保育園・幼稚園などが多く住環境が◎


「曙橋駅」は都営新宿線の駅で、

2015年度の1日の平均乗降人員は3万6496人。

2003年からほとんど変化がなく、

1000人単位での増減を繰り返し、

2011年からは増加傾向にある。

「曙橋駅」の北側には都営大江戸線「牛込柳町駅」、

南西側には都営大江戸線「若松河田駅」、

そして南側には東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目駅」が立地。

これらの駅一帯は住宅地として栄えており、

戸建てや低層・高層マンションが密集している。

一方、駅前を走る靖国通り沿いは、

マンションやオフィスが混在する高層マンションが林立する。

通り沿いの人通りは少なく、殺伐とした印象を受ける。

駅周辺には防衛省や新宿歴史博物館、

出世稲荷神社などがある。

特に防衛省の高さ200m超の通信塔は

、街のシンボルの一つとなっている。

駅を降り立つと学生が多い印象があり、

界隈には東京女子医科大学、中央大学市ヶ谷キャンパス、

東洋美術学校などの学校がいくつもある。

新宿区内で見ると他エリアよりも家賃相場が低いため、

学生や若いファミリー層が居住。

反面、フジテレビ本社跡地に建った高層マンション群には、高所得者層も住んでいる。

「曙橋駅」周辺には医療施設が95所以上、

保育園・幼稚園も24ヵ所あるというデータから見ても、

非常に生活利便性の高い街。

コンビニ、ドラッグストアが各50ヵ所、スーパーだけでも16ヵ所あり、

住環境が整備されている。

01

昼間人口が夜間人口の2倍にも!


靖国通りを境に南北で分断したとき、

南側である三栄町、荒木町、舟町、愛住町エリアの昼間人口は約1万人。

一方の夜間人口は、約6500人で推移している。

北側の市谷本村町、市谷仲之町、原町3丁目、住吉町、市谷台町、河田町エリアでは、

昼間人口約3万人に対し、夜間人口約1万3000人。

昼間人口が夜間人口の約2倍となっているのは、

防衛省のある市谷本町の昼間人口が約1万5000人と、

界隈の半数を占めているためだ。

つまり「曙橋駅」エリアは、住宅地ながら昼間人口が多い街であることがわかる。

この昼間人口の大半を占めるが、防衛省に勤める人と学生だろう。

ただ、防衛省内には食堂があり、学校にも学生食堂がある場合も多いため、

外でランチという人口は少なめ。

代わりに近隣に住む主婦層や、学生食堂のない学校の学生たち、

その他中小企業の会社員がランチ時は外食をする傾向にあるようだ。

02

和食、ラーメンが多く見られるエリア


「曙橋駅」を出て、北西側に続く小路には「あけぼのばし通り商店街」が位置。

商店街には「いきなりステーキ あけぼのばし店」(住吉町8)や

「中華食堂 日高屋 曙橋店」(同)、

都内でも3店しかない「ウェンディーズ」などのチェーン店の他、

約30店の飲食店が店を構える。

ランチ時になると、近隣会社員が集まる場所である他、

混雑時をずらして来店する主婦層や学生など、

長くランチの集客ができているようだ。

特筆すべきは、韓国料理店や焼肉店が多いこと。

実は「曙橋駅」から「若松河田駅」のあたり一帯は、

コリアンタウンとして有名な地域。

電柱広告や店頭看板にはハングルが並び、

道を歩くと韓国語で話す人が多いため、異国の雰囲気を感じる。

「四谷三丁目駅」は、高級料理店が多く洗練されているイメージだが、

「曙橋駅」界隈は飲食店が栄えている印象に乏しい。

しかし「曙橋駅」にも注目を集める高級店は多くあり、

懐石料理店「はらまさ」(片町2)、割烹料亭「まる富」(住吉町2)、

フランス料理店「フレンチ割烹 ドミニクコルビ」(荒木町9)、

1日3組限定の料亭「青華こばやし」など、

どれもディナー客単価1万円超だが、

評判を聞きつけ足を運ぶ人も多い。

一方「曙橋駅」でラーメンと言えば「灯花」グループの「塩つけ麺 灯花」(荒木町8)、

「鯛塩そば 灯花」(舟町12)が話題。

連日行列を生む人気店として、曙橋を象徴する店となっている。

靖国通りから外苑東通りまで、

南にまっすぐ伸びる坂道には、小さな飲食店が点在。

「鯛塩そば 灯花」もこの場所に位置するほか、昔ながらの居酒屋、

小さなバーなどがあり、周辺会社員を取り込む。

また、外苑東通り沿いにある「どろまみれ」(荒木町20)、

「キッチンどろまみれ」(同)も、

連日満席に人気店として知られる。

「曙橋駅」は総じて和食店とラーメン店、

韓国料理店が台頭しているが、

店が密集するエリアが少なく、

“わざわざ立地”で人を呼び込み集客する店が多い印象だ。

03

ファストフード店、カフェが不足している印象


「曙橋駅」はすでに再開発を終えており、

今後の開発予定もないようだ。

ただ、住宅エリアは中古マンションや

築年数の長いアパートが多く現存するため、

耐震性や防火性強化のために、

改築を行なうところも増えそうな気がする。

学生や主婦層が多いエリアのため、

カフェも少なくない。

全席電源有り、Wi-Fi完備の自然食カフェ「i-cafe」(坂町25)や、

ハンバーグランチがある「モーガン」(住吉町1)の他、

大手チェーン「カフェ・ド・クリエ 曙橋店」(住吉町1)なども。

ファストフード店で言うと「ウェンディーズ」と

「フレッシュネスバーガー」(住吉町2)のみと少ないことから、

個人的には会社員の打合せ利用や、学生の休み時間、

ママ会などに利用できる、場所提供型の飲食店があってもよさそうに思う。

徒歩圏内の近隣駅が多く、商圏も広い


「曙橋駅」界隈が、新大久保に次ぐコリアンタウンである側面から見ると

JR「新大久保駅」やJR「大久保駅」も似たような雰囲気に包まれている。

異なるのは「新大久保駅」のように、

人が集まる場所ではないという点だろう。

「四谷三丁目駅」は商圏が重なる近い駅にも関わらず、

少し赴きが異なる。

一方で同じく商圏が重なる「若松河田駅」や「牛込柳町駅」は病院に大学、

総務省統計局、牛込警察署といった、

就労人口の多い施設を抱え込む住宅地であることから、

ほぼ同じような性質を持つ駅だ。

また、生活利便性で見ると都営新宿線・東京メトロ半蔵門線「九段下駅」も、

多くの病院や学校施設、

保育園・幼稚園があるため同様の雰囲気を感じられるだろう。

04

昼間、外からの流入が多いエリアでありながら、

人が住む街「曙橋駅」エリア。

安い酒場が密集する飲食店街があってもよさそうだが、

「新宿駅」から2駅と近いため、

夜はそちらに流れている可能性が高い。

人もそれほど多くない落ち着いたエリアだからこそ、

隠れ家的な高級店の永続営業を可能にしているのだろう。

とは言え、飲食店経営が難しいエリアでは決してない。

低価格帯の居酒屋やバルなどの洋食店が、

生き残っているのもまた事実。

何が必要とされる地域なのか、

そこを見極めることが重要だろう。

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