ABCレポート

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2016年10月17日(月)10:13:59

【街レポ】京浜東北線・山手線“西日暮里駅”とはどんな街?

JR山手線の中で、最も新しい駅が「西日暮里駅」だ。

また、山手線のなかで一番家賃が低く、主要駅までのアクセスも至便とあり、

住みやすいエリアとしても知られる。

今回は、そんな「西日暮里駅」にフィーチャーする。

 

観光名所はなくとも、伸びしろのある街


 

「西日暮里駅」は荒川区南西部、下町の雰囲気を残す街に位置する。

駅西側は、マンションや戸建て住宅が並ぶ住宅街。

東京大学の合格率が日本一高い、開成中学校・高等学校があることでも有名だ。

また、高台にある「諏方神社」は、毎年8月になると例大祭が開催され、

約100店もの出店が並びおおいに賑わいを見せる。

一方の駅東側は、夜の街の雰囲気があり、キャバクラなどの風俗店が密集。

クリナップ株式会社や株式会社ダイナムなど、大手企業の本社を有する街でもあり、

スーツ姿のサラリーマンをよく目にする。

観光地と呼べる名所はほとんどなく、休日に来る街というよりも住む街の印象が強い。

それでもどこに行くにもアクセスがよく、JR山手線、京浜東北線、都営地下鉄千代田線、

東京都交通局日暮里・舎人ライナーが通っている。

特に、日暮里・舎人ライナーの1日平均乗降客数は年々増加傾向にあり、

2014年度は対前年比7.5%増。

この背景には、日暮里・舎人ライナー沿線にマンションや戸建ての新築物件が増え、

定住人口の増加があるようだ。

また、2015年には「西日暮里駅」東口の中学校、デイサービス、

保育園がある一帯を再開発地区にすると発表。

今後は商業施設や住宅を整備し、商・住・公の複合再開発に着手、

新たなランドマークが開発される予定となっている。

 

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飲食街の駅東側と完全住宅地の西側


「西日暮里駅」を抱える荒川区の夜間人口は23区中18位、昼間人口となると最下位にまで下がる。

それを証拠に、荒川区では「飲食店、宿泊業」をはじめ、「卸売・小売業」、

「金融・保険業」「サービス業」「不動産業」と、

どれをとっても事業所数が23区中最下位なのである。国勢調査によると、

西日暮里1〜6丁目の昼間人口は3万99人。

一方の夜間人口は2万1794人と、1万人の差がある。

荒川区の中でも西日暮里は、企業や学校が多くあることから、

昼間人口が若干多い傾向を示している。

飲食店が点在する駅東側は、会社員の姿が見られるが、駅西側には人の姿が少ない。

人の往来があるとしても地元に住む高齢者、あるいは学生ばかりである。

夜ともなると西側はさらに閑散とし、ほぼ人の気配がなくなるほど静かな住宅地となっている。

しかし、道灌山通りから不忍通りへ抜け、

都営地下鉄千代田線「千駄木駅」方面へ行くと飲食店もちらほら見受けられる。

西日暮里界隈に住む人は、「千駄木駅」と「西日暮里駅」の両方から帰宅し、

「千駄木駅」界隈で外食をする人も多いようだ。

 

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駅前は低価格居酒屋が台頭


「西日暮里駅」で意外と多いのはラーメン店で、激戦区と言っても過言ではないだろう。

それを例に「神名備」(千駄木4丁目)、「TETSU 千駄木店」(千駄木4丁目)、

「めん処羽鳥」(西日暮里2丁目)、「らーめんいっとく」(千駄木3丁目)など、

ラヲタ(ラーメンオタク)が通う珠玉の店が存在している。

飲食店が比較的多い駅東口前には、

「さくら水産 西日暮里店」(西日暮里5丁目)や「串カツ田中」(同)、

「西日暮里酒場 串まる」(同)など、会社員の懐に優しい居酒屋が密集。

またお好み焼きの人気店「たぎつ屋」(西日暮里5丁目)、

日本初の熟成肉専門店「エイジング・ビーフ」(同)、

焼鳥の名店「居酒屋鳥のぶ」(西日暮里2丁目)など、

繁盛店が居を構えるのも東口側だ。

ランチ営業の個人飲食店も、500円ランチののぼりを立てるなど、

安さを売りに会社員に訴求する店が多い印象。

西日暮里で顕著な業態と言えば、低価格業態の居酒屋だろう。

前述した通り、駅前は客単価2000円前後のチェーン系居酒屋が密集しており、

平日は会社帰りをターゲットにしているようだ。

一方で、ビストロやワイン酒場などの洋業態が少なく、

あってもこぢんまりとした洋食店といった程度。

下町であるからこそ、シニア層にも馴染みやすい業態が多いようだ。

 

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飲食店が集まるエリアは3


「西日暮里駅」は、隣の「日暮里駅」に比べると開発が遅れており、

駅前の雑然とした雰囲気は昔のまま。

駅前飲食店の入れ替わりも少なく、長く営業を続ける店がほとんどのため、

新陳代謝が悪い立地である。

荒川税務署のある西日暮里6丁目は、

戸建てや低層マンションが軒を連ねる完全住宅地であり、平日の昼間は人が少ない。

しかし、尾久橋通りから京成本線「新三河島駅」へと続く道は、商店街となっており、

下町らしいレトロな飲食店やスーパーなどが顔を並べ、

平日の夕方や休日には、買い物客で賑わう通りとなっている。

ただ西日暮里6丁目から駅に行くためには踏切を渡る必要があり、

これが商圏分断要素の一つにも。

この踏切を通過する列車本数もそれなりにあり、

速度が遅いため1度の踏切遮断時間が長いのも難点だ。

西日暮里6丁目で、界隈の住民をターゲットに商売をするのはいいが、

「日暮里駅」利用客をわざわざ呼ぶとなると難しいと考えた方がよさそうだ。

まとめると「西日暮里駅」で飲食店が集まるエリアはおおまかに3つ。

駅東口の駅前、同じく東口の商店街、

そして西口の道灌山通りから不忍通りを抜ける「千駄木駅」方面。

その他は、住宅地の中に小さな個店が点在するだけで、

飲食店数もそれほど多くはない。

 

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アクセス良好! しかし世間の印象は悪い?


JR山手線で「最もダサいと思う」駅ランキングが発表されたが、

「西日暮里駅」は不名誉にも第5位にランクイン。

「昭和感が強い」「古い」「年配が多く住むイメージ」など、

昔っぽさを感じさせているというのが理由だ。

この結果から見ても、アクセスがよく、住環境が整備されているという魅力は、

まだまだ周知されていないようだ。

隣接するJR「田端駅」も同様に住環境がよい街だが、

「田端駅」は「最もダサいと思う」駅ランキング4位になるなど、

「西日暮里駅」同様にあまりいい印象がない。

また、駅区間が約500mと近いJR「日暮里駅」は、

再開発により栄えてはいるが下町風情が残る、似たような雰囲気がある。

一方で「西日暮里駅」と「日暮里駅」はその近さから商圏が被っており、

どちらの駅も利用できるというメリットも持っている。

それ以外に似たような雰囲気を持つ駅としては、JR「駒込駅」、

京成本線「新三河島駅」、JR「三河島駅」などが挙げられるだろう。

「西日暮里駅」駅前は、これから再開発が進むことが決定していることから、

街並みや人の流れの変化にはこれからも注視したい。

現段階では、再開発でどういった施設ができるかまでは発表されていないため、

施設の成長性を鑑みて出店を検討するのもいいだろう。

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