開業実例

成功者インタビュー

Concept

お客様に喜んでいただくことが一番大事!
本場よりも美味しいと言われるタイ料理を提供したい

タイ食堂 ヤムヤムサイアム

市原 利彦さん

奈良県出身。株式会社ヤムヤムサイアム代表。アメリカ留学時代にタイ人のルームメイトと共にタイへ旅行。文化・人・食べ物などに触れて、すっかりタイに惚れ込んだ。大学卒業後、就職した会社で東京採用となり上京。約4年間営業職として勤務したが、その後知人の紹介でタイ料理店に就職して約7年勤め、2013年に独立、起業。2013年4月25日、青山一丁目に「タイ食堂 ヤムヤムサイアム」をオープン。本場さながらの味とタイ人による笑顔のサービスが好評を博し、2015年9月に神保町店、2016年2月に銀座店と店舗を拡大中である。

★タイ食堂 ヤムヤムサイアム★

住所:港区南青山1-3-27 長谷川ビル2階
TEL:03-6804-2992
営業時間:月〜土・祝/11:00〜15:00
月〜金/18:00〜23:00
土・日・祝/17:00〜22:00
定休日:なし
店舗情報【 HP 食べログ 】
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業種:
その他
予算:
面積:
10坪 (33.06㎡)〜
地域:
港区
初期設備:
居抜き

周辺に緑も多いオフィス街・青山
「美味しいタイ料理屋さん」の店名に恥じない本場の味を!

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「タイ食堂 ヤムヤムサイアム」は、青山一丁目駅の3番出口から徒歩2分。青山通りと外苑東通りの交差点から青山ツインビル西館沿いに外苑東通りを南下して信号を渡ると不思議な三角のビルが見える。その2階にある「YUM YUM SIAM」は通りを歩いていると可愛らしいロゴが目に入る。入口は通りに面しておらず側面にあるが、ビルの前の緑地帯に立て看板を置き、分かりやすく誘導している。
青山一丁目周辺は、地下鉄銀座線・半蔵門線・都営大江戸線の3路線が乗り入れ、大企業の本社や大きなビルが建ち並ぶオフィス街である。一方で少し歩けば赤坂御用地や神宮外苑、青山墓地などがある緑も豊かな街でもある。
店名の「ヤムヤムサイアム」は、ヤム=ヤミー(英語で美味しいの意)とサイアム=シャム(英語で昔のタイの国名)を合わせた「美味しいタイ料理屋さん」の意味を持つ。創作料理や周辺の国と融合したエスニック料理などではなく、あくまでも本場のタイの味にこだわるという気持ちを込めている。メニュー自体はガパオやパッタイ、グリーンカレー、トムヤムクンなど基本的なタイ料理を中心に構成されている。辛さだけは現地の味だと食べられない方もいるので料理によって若干落としているが、香辛料はきちんとタイのものを使い、調味料もナンプラーやシーイウカオというタイの醤油を使っている。「タイで食べるよりも美味しいと言わせるぐらいのタイ料理を作りたい」というのが開店当初から一貫した目標だ。

ルームメイトとのタイ旅行が運命を変えた
タイ料理店で7年間店長を務め、独立へ

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オーナーの市原さんとタイとの出会いは、アメリカ留学時代にタイ人のルームメイトと一緒にタイへ旅行したこと。そこでタイの文化や人と触れ合いすっかりタイ自体に惚れ込んでしまった。日本人が昔持っていてなくしてしまったものを未だに持ち続けていると感じたそうだ。タイ人のピュアなところや愛想笑いではない本物の笑顔に惹かれた。将来タイと関わる仕事がしたいという気持ちが芽生えたのもその頃だが、それがタイ料理に結びつくのはその後の話だ。
一旦サラリーマンとなり営業職に就いた。それから4年が経ち、会社を辞めて次は何をしようか…と考えていた時に、前々から興味を持っていた飲食業、しかもタイ料理を経営する会社を知り合いから紹介された。それまで飲食業の経験はファストフードのアルバイトしかなかったが、思い切って飛び込んだ。その会社はタイ人の従業員が多く、タイ人のシェフやホールスタッフを日本人スタッフがまとめていたので、1年ちょっと店長の下で補佐をしながら経験を積み店長となった。そこで店舗の運営を全て任され、仕入れから人件費、家賃、光熱費の支払いなどの管理もしていたので、運営と経営に関するノウハウを身につけることができた。
そして7年後、起業して自分の店を持つことを決意した。
物件は前職に勤めながら休みの土日に探していたが、なかなかこれという店に出会わず、退職した年明けから本格的に始めた。同時に融資を受けるための事業計画書を作成したり、販促を学ぶセミナーに参加するなど勉強する時間も作った。会社を興し物件を探し開業準備をすることは初めてだが、一番大変なお店を運営して継続していくことは7年間やってきたという強みが市原さんにはあった。
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物件はオフィス街と決めていた。「前職のタイ料理店がオフィス街に多く店舗を構えていたんです。オフィス街の特徴はランチの需要が高いこと。1日の売り上げのうち3分の1から半分くらいがランチとテイクアウトで占めていた店もあるくらい。お腹が空いては仕事になりませんから、ランチは景気に左右されにくいんです。OLとサラリーマンの胃袋をギュッと握ると商売が安定しやすいんです」。
そうして出会ったのがこのお店だ。青山一丁目という物件が出にくいエリアだったので早速観に行った。近隣にはツインタワーなどたくさんのオフィスビルが建ち並び、ビルの高さからして就業者がとても多いことを示しており、その割に飲食店は少なかった。駅を下りてここまで歩いてきて通りから店を見上げた瞬間に「ここは商売にしていける!」と直感した。店内の印象もよかった。広さ的には理想より少し狭いと思ったが、大きな窓から見える景色も味方に出来ると感じた。二階にあって入口は分かりにくく決していい場所ではないが、自分の直感を信じた。
開店前に1週間ほどお昼時にクーポン付のビラを配ったが、宣伝はあまりしなかった。約3週間の工事そのものが宣伝になったのだ。周辺に競合する業態はなくランチもテイクアウトも好調で、最初から求められていたのでは…?と感じるほど、いろいろなことがピッタリはまった。もう一つ、嬉しい誤算があった。店の南東側が乃木坂・六本木方面に広がる高級住宅街だったのだ。近隣には現地に何度も行ったような舌の肥えたご家庭が多く、夜のテイクアウトでお値段を気にせずに10個20個買って行かれることは自信につながるという。
客層は、平日のランチタイムは近隣のOLやサラリーマンが約80%を占め、残り20%は近隣にお住まいの方たち。また土日は近隣の方以外にも、HONDAのショールームを見に来たご家族連れや外苑辺りに黄葉を見に来た方など客層がガラッと替わり、年中開けられる店舗になった。

ランチは景気に左右されにくい
オフィス街+高級住宅街という好立地だった

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「タイ食堂 ヤムヤムサイアム」で欠かせないのが、本場感を高めてくれるタイ人の従業員。今を楽しむことを大事に考えていて気質も文化も宗教観も違うので、タイ人を使うのは簡単ではない。「彼らはお喋りで気分を盛り上げながら仕事をするんです。とはいえここは日本なのでお客様を第一に考えることを教えつつ、彼らの美点である笑顔が曇らないようにうまく指導することが鍵。しかし本当に難しいです」。現在ある3店舗は、日本人スタッフ3名でタイ人の従業員15名をまとめている。タイが大好きでタイの人と働くことに幸せを感じている市原さん。タイ料理の店を経営しているからにはタイ人を雇用して多少は日本のタイ人社会に貢献したい、タイに恩返ししたいという想いもあるのだそうだ。
市原さんに開業するに当たって気をつけることを伺った。「これから開業する人は物件探しや融資を取り付けることなど、分からないことだらけで開業するって大変だと思っていらっしゃると思います。でもそこが一番簡単なこと。難しいのは運営していくこと、継続して儲けていくことです」
市原さんが大切にしていることは「今いらっしゃるお客様に満足して帰っていただくこと。そして『また来たよ!』と言っていただくこと」。繁華街で毎日違うお客様が来店する店は別として、ほとんどのお店はどれだけお客様が気に入ってまた来てくれるかが重要だ。「それがお料理なのかサービスなのか、雰囲気なのか笑顔なのか。いずれにしろ来ていただいたお客様に喜んでもらうこと。それを積み重ねていったお店が一番強いですよね」。
3年半で3店舗になった「ヤムヤムサイアム」は7年後の10年目に10店舗を目指している。タイ料理がコンビニ弁当にも登場するほどポピュラーになったこのご時世に、どう特化させていくか。市原さんの頭の中に描かれるタイ料理のビジョンを早く見てみたい。

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