開業実例

成功者インタビュー

Concept

前職の教訓を胸に開業を決意
3店舗目にして新業態である“バル”に挑戦

黒毛和牛キッチン 肉の罠

奥野 博之さん

実家がケーキ屋を営んでいた影響で10代から自然とアルバイトに飲食業を選んでいた。20歳より当時とても勢いのあった焼き肉屋に勤める。しかし社長が事業に失敗し、約7年後には全店閉店に。この時期の独立は予定より早かったが、閉店時に店長を務めていたお店を引き継ぎ、一緒に働いたことのある腕利きの仲間を誘って独立。白山にて焼き肉屋「皐月」を開業。3店舗目の本郷店移転に伴い、名を改めてバル業態で出店。2016年4月、神保町に「黒毛和牛キッチン 肉の罠」をオープン。

 

★ 黒毛和牛キッチン 肉の罠★

住所:千代田区神田神保町1-34-24 越路第3ビル1F
TEL:03-6884-1110
営業時間:ランチ 11:30〜14:00
ディナー 17:00〜23:30(L.O.22:30)
定休日:日曜日・祝日
店舗情報:【 食べログ Facebook 】

業種:
バル
予算:
面積:
10坪 (33.06㎡)〜
地域:
千代田区
初期設備:
居抜き

2面通りに面した造りでお客様がお客様を呼ぶ
A5ランクの和牛を使った塩ハンバーグが人気!

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「黒毛和牛キッチン 肉の罠」は神保町の交差点から徒歩2分。大通りから少し入っているためガチャガチャしておらず落ち着いた路地だが、周辺にはオフィスが多くランチタイムは結構な人通りとなる。角地にあり2面が道に面している造りで店内がよく見え、にぎわった様子にまたお客様が引き寄せられる。オーナーの奥野さんは見た瞬間にこの間口が気に入ったそうだ。
日中は2面の窓から自然光が入り明るい雰囲気。少し高めの天然木のテーブルは、木の節目模様が少しずつ違って個性的だ。テーブルの組み合わせ次第でさまざまなレイアウトが可能。右手奥だけ低めのテーブルで、6人くらいの少人数向けの半個室になっている。
「肉の罠」の一番人気は“塩ハンバーグ”。焼き肉屋が姉妹店という利を活かしてA5ランクの黒毛和牛が使われているのだ。“本日のONE SHOT 焼肉”は元々、姉妹店の「皐月浅草店」でお祭りや花火大会のときに屋台で売ったら面白いよねと考案されたもの。それが今回「肉の罠」オープンにあたってディナーメニューに採用された。一口ライスの上に黒毛和牛のその日の超特選部位が乗っていて、絶妙なタレがかかっている。一人1つは頼んでしまうという人気メニューだ。ドリンクメニューも豊富で、特にボトルワインは白10銘柄、赤17銘柄が2900円とあってお客様に好評だ。

人気の焼き肉屋に勤めるも倒産…
その教訓を活かして27歳で開業

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奥野さんは学校よりも飲食業でアルバイトをする方が楽しいという10代を過ごし、20歳で焼き肉屋に務め始めた。社長にカリスマ性がありTVや雑誌の取材がしょっちゅう来ていて、どんどん店舗を増やしている勢いのある店だった。しかし数年で勢いが衰え始め少しずつ店が減り、奥野さんが入店して7年後には全店閉店に追い込まれた。閉店時に店長を任されていた白山店は一番利益があり常連さんもついていた。いつか自分でも焼き肉屋をやりたいと思っていたもののそれはもう少し先だと考えていた奥野さんだったが、やれば上手く行くという確信はあった。6店舗同時に閉めたこの時だからこそ誘える優秀な人材がいる。負債等の問題はあったが、誰もやらないのだったらやってみようか…。その店舗の大家さんも、店長をやっていた奥野さんだったらいいよと言ってくれたことが後押しになり、そこで店を始めることを決意。以前一緒に働いたことのある他店舗の店長と仕入れのセンターに勤めていた2人を誘い、名を改めて「皐月」をオープンした。
前の店は人気があったため、閉店してからというもの奥野さんの連絡先を知っている常連さんから毎日のように電話があったそうだ。事情を詳しく説明できないので電源を切っていなくてはならない状況だったが、しばらくして「皐月」の開店準備の作業を始めると、通りかかったお客様から「店長またやるの?」と声をかけられ、瞬く間に噂が広まった。お客様が待っていてくれたことが有り難かった。
以前の会社の足りなかったところはよく見えていたので反面教師にしつつ、いいところは引き継いで自分たちのやり方を作っていった。1号店の白山店が軌道に乗り、2号店の浅草店、3号店の本郷店を開店。本郷店は周囲に病院が多い立地だったため、ちょっと高級感のあるバルスタイルにした。これが見事に当たり、製薬会社の接待に重宝された。ところが5年ほど前に接待NGのお触れが出て以降客足が落ち、何とかお店をやってはいけるものの以前のような売り上げは期待できなくなってしまった。それなら思い切って移転しよう。物件は居抜きで探し、本郷店で使っていたものを活かしてなるべくコストをかけずに、焼き肉屋を2店舗やっている利点を活かしたコストパフォーマンスのいい店を出そう。そうしてオープンしたのが「肉の罠」だ。

美味しさ+サービス+コスパでまた来たくなる店に
スタッフと和牛のために新たなビジネスモデルを!

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「肉の罠」という店名はインパクトを持たせて覚えやすいように名づけられた。焼き肉屋では使いにくい部位をこちらで美味しく調理して安く出す=罠を仕掛けるというイメージだ。本郷店より居酒屋寄りのメニュー構成だが、もちろん美味しい肉料理にもこだわっている。「美味しくてサービス良くて帰りに支払うときに、あれ?結構飲み食いしたのに安いなぁとお客さんに感じてもらえれば、また来たくなっちゃうでしょう(笑)?そんなコンセプトでやってます」と奥野さんはいたずらっ子のように笑った。奥野さんの店のスタッフは、会社を一緒に作っていこうというモチベーションが高く、団結力がある。そんなスタッフたちが働きやすいように、センター(肉や調味料等の加工場)を作りたいと考えている。あと1〜2店舗増えれば可能なのだそうだ。やる気のあるスタッフには独立支援をして、みんなで焼肉業界のいいビジネスモデルを作って行きたいと語る。そして、いずれは新しいスタイルを作って自分たちで肥育から和牛に携われないか、とスタッフとよく話しているそうだ。
奥野さんは和牛の肥育をしている方々とも交流があり、その業界がいかに苦労しているかを知っている。肥育からお客様に届くまでの仕組みもよく分かっている。だからこそ、今のままでは和牛がなくなってしまうのではないか、という危機感を抱いているのだ。「一番にならないと仕組みは変えられない。だからこの業界の一番を目指したい」と奥野さんは語ってくれた。
和牛愛に溢れる奥野さんがこれからどんな罠を仕掛けてくるのか…想像するだけでワクワクが止まらない。

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